5 グラフの出力

5.1 保存と読込み

5.1.1 保存 : save

グラフを保存するには、saveコマンドを使います。

save "filename"

5.1.2 読込み : load

保存したグラフを読込むには、loadコマンドを使います。

load "filename"

5.1.3 save/loadコマンドの利用法

saveコマンドは全ての環境を保存するので、よく使う環境を保存しておくという使い方 もできます。

また、出力されたファイルをmoreなどでみると、GNUPLOTのコマンドが並んでいるのが わかると思います。実際、loadコマンドはこのファイルを一行ずつ実行しているだけな ので、テキストエディタで編集する事もできます。

5.1.4 初期化ファイルの利用

ホームディレクトリに .gnuplotというファイルがあると、 GNUPLOTは起動時にそれを読み込み実行します。 setコマンドで自分のよく使う環境を設定し、saveコマンドで保存して使うとよいでしょ う。

5.2 印刷

5.2.1 出力形式の設定

GNUPLOTは多くの出力形式をサポートしています。出力形式を変更するには、

set terminal type {option}
とします。optionsは各種の設定オプションで、形式によって違います。 デフォルトではx11という形式になっており、画面に表示されます。

例えば、PostScriptプリンタに印刷するなら、

gnuplot> set terminal postscript
とします。

5.2.2 出力ファイルの指定

set output "filename" として、出力ファイル名を指定します。ただし、ホームディレクトリを表す~(チルダ) はつかえません。また、カレントディレクトリを変更するには、 cd "directory" とします。

5.2.3 実際の出力

ここまで設定してからplotコマンドやreplotコマンドを実行すると、set terminalで指 定した形式でファイルに書き込まれます。後はこのファイルを、

% lpr filename
として印刷します。

別のxterm上で実行してもよいのですが、GNUPLOT上でUNIXのコマンドを実行する事も できます。

! command
とする事によって、任意のコマンドを実行できます。

5.2.4 印刷例

gnuplot> set terminal postscript
gnuplot> set output "graph.ps"
gnuplot> replot
gnuplot> !lpr -s "graph.ps"
gnuplot> set terminal x11

5.2.5 印刷に関する注意

5.3 LaTeXにグラフを張り付けるには

gnuplot> set terminal latex
とすると、LaTeX形式で出力できます。出力したファイルをinput命令で取 り込みます。ただし、グラフの中の文字がLaTeXの特殊文字と判断されてしまう場合 があるので注意してください。応用として、わざとLaTeXのコマンドを埋め込んで 処理することもできます。

これ以外にも、PostScript形式に eps オプションをつけ、

gnuplot> set terminal postscript eps
とする事によって、EPS形式(Encapsulated PostScript : PostScript形式の 一種で、文書に図形を挿入する時によく使われます。)のファイルを出力し、 使用する方法もあります。 詳しくは、LaTeX関係の本を参考にしてください。


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