# -- # GearHead1-GearHeart 説明書 : 総合説明書 # # 最終更新:Thu,02 Nov,2023 # Copyright(C)2008 G-HAL. All rights reserved. # --  本説明書の章節立ては、行頭の ● ◎ ○ ・ の記号で示されております。従いまして行頭の ●◎○・ を検索すると目次が取得できます。  例えば egrep と言う正規表現検索ソフトを使う場合、 egrep '^(●|◎|○|・)' gearhead1ch.chapt*.txt とかすると、目次を取得できます。 ● ライセンス ◎ GearHead1 RPG 関連部分 GearHead: Arena is distributed under the terms of the LGPL. See "license.txt" for more details. GearHead: Arena, a roguelike mecha CRPG, Copyright (C) 2005 Joseph Hewitt GearHead: Arena は LGPL ver.2.1 として公開されています。詳細は "license.txt" を御覧下さい。 GearHead: Arena、ローグライク メック CRPG、Copyright (C) 2005 Joseph Hewitt Joseph Hewitt, original developer of GearHead, and cooperators. GearHead 原作開発者 Joseph Hewitt氏 および協力者諸氏。 shimitei, initiator of Japanese GearHead, and cooperators. 日本語版 GearHead 創始者 しみてい氏 および協力者諸氏。 l0ugh, core developer and core translator and core maintainer of Japanese GearHead ASCII version, and cooperators: No.422, No.912, +7boomerang, Ago, Fin., shimo, Alba and et al. 日本語版 GearHead ASCII版の主開発者にして主翻訳者 らふ氏 および協力者諸氏。 過去の記録から発見できたぶんの協力者諸氏: 422氏、912氏、+7boomerang氏、Ago氏、Fin.氏、shimo氏、Alba(banko)氏。 No.422 at GearHead-2nd-thread on @-Nest in SHI-TA-RA-BA BBS, developer of High-Speed-Displayed ASCII version of Japanese GearHead for MS-Windows-JP-Edition. And cooperators. 日本語MS-Windows用 ASCII表示の高速表示モード(GDI)の主開発者 スレ2号機422氏 および協力者諸氏。 No.937 at GearHead-4th-thread on @-Nest in SHI-TA-RA-BA BBS, developer of Japanese GearHead SDL version, and cooperators. 日本語版 GearHead SDL版の開発者にして日本語雑談機能の改良者 スレ4号機937氏 および協力者諸氏。 A Manager of spoilers for Japanese GearHead, and cooperators. gearhead日本語スポイラー 管理者氏 および協力者諸氏。 Members of BBS for Japanese GearHead on SHI-TA-RA-BA BBS, and anonymous cooperators. したらば GearHeadスレ勇士達 および匿名希望の協力者諸氏。 2008 G-HAL ・要約すると「LGPL2.1」だ。 ◎ Pascal用SDL2ヘッダーファイル関連部分 You may license the Pascal SDL 2 Headers either with the MPL license or with the zlib license, both included. Pascal用SDL2ヘッダーのライセンスは MPLライセンスかzlibライセンスかの選択式です。 Copyright (c) 2018 Tim Blume, et al. ◎ QRL 関連部分 Copyright(C)2014 G-HAL. All rights reserved. Copyright(C)1999 THM. All rights reserved. Redistribution and use in source and binary forms, with or without modification, are permitted provided that the following conditions are met: 1. Redistributions of source code must retain the above copyright notice, this list of conditions and the following disclaimer. 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright notice, this list of conditions and the following disclaimer in the documentation and/or other materials provided with the distribution. 3. Neither the name of the University nor the names of its contributors may be used to endorse or promote products derived from this software without specific prior written permission. THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF SUCH DAMAGE. ・要約すると「3条項 BSD ライセンス」だ。 ◎ Qt 関連部分 The license type for following libraries is LGPLv3. QRLスクリプトメーカーが使用しているライブラリ Qt のライセンスは LGPLv3です。 The Qt Toolkit is Copyright (C) 2017 The Qt Company Ltd. Qt Creator is Copyright 2008-2017 The Qt Company Ltd. All rights reserved. The license type of the software and libraries used by Qt is shown below. Qt の MS-Windows版のみ(非MS-Windows版では非適用)、 使用しているソフト及びライブラリのライセンス表記は以下になります。 詳細は qrlmaker の MS-Windows用 dll 再配布パックに 同梱のライセンス文を参照して下さい。 Copyright (c) 2009, 2010 by the mingw-w64 project Copyright (c) 2011 mingw-w64 project (C) 2010 Lockless Inc. All rights reserved. The license type for following files and libraries is BSD-license. QRLスクリプトメーカーが使用している下記各種ライブラリのライセンスは BSDライセンスです。 alternative/strlcpy.c , alternative/strlcat.c : Copyright (c) 1998 Todd C. Miller (OpenBSD) alternative/mergesort.c : Copyright (c) 1992, 1993 (OpenBSD) mystyle.h , mystyle.cpp : Copyright(C)2015 soramimi. All rights reserved. ・Qt まわりはライセンスがややこしいのでご注意下さい。 ◎ QRLチップライブラリの画像部分 The license type of SHINONOME font is public domain. QRLチップライブラリで使用している東雲フォントの ライセンスはパブリックドメインです。 Copyright(C)2000 Furukawa Yasuyuki Copyright(C)2000 Kazuhiko (The Electronic Font Open Laboratory) Copyright(C)2000 Kenji Kano (The Electronic Font Open Laboratory) ◎ Lua 関連部分 Lua Lua is free open-source software, distributed under a very liberal license (the well-known MIT license). Copyright (C) 1994-2019 Lua.org, PUC-Rio. LuaJIT LuaJIT is Copyright (C) 2005-2020 Mike Pall, released under the MIT open source license. Lua strict Lua is free open-source software, distributed under a very liberal license (the well-known MIT license). Copyright(C)1994-2014 Lua.org, PUC-Rio. debugger.lua Permissive MIT license. Copyright (c) 2016 Scott Lembcke and Howling Moon Software Et al. Copyright(C)2014 G-HAL. All rights reserved. Permission is hereby granted, free of charge, to any person obtaining a copy of this software and associated documentation files (the "Software"), to deal in the Software without restriction, including without limitation the rights to use, copy, modify, merge, publish, distribute, sublicense, and/or sell copies of the Software, and to permit persons to whom the Software is furnished to do so, subject to the following conditions: The above copyright notice and this permission notice shall be included in all copies or substantial portions of the Software. THE SOFTWARE IS PROVIDED "AS IS", WITHOUT WARRANTY OF ANY KIND, EXPRESS OR IMPLIED, INCLUDING BUT NOT LIMITED TO THE WARRANTIES OF MERCHANTABILITY, FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE AND NONINFRINGEMENT. IN NO EVENT SHALL THE AUTHORS OR COPYRIGHT HOLDERS BE LIABLE FOR ANY CLAIM, DAMAGES OR OTHER LIABILITY, WHETHER IN AN ACTION OF CONTRACT, TORT OR OTHERWISE, ARISING FROM, OUT OF OR IN CONNECTION WITH THE SOFTWARE OR THE USE OR OTHER DEALINGS IN THE SOFTWARE. ・要約すると「MIT ライセンス」だ。 ● GearHead1-GearHeart とは何ぞや  コンピュータロールプレイングゲーム : CRPG の一種である ローグ : Rogue/RogueLike と、 テーブルトークRPG の一種である バトルテック : BattleTech (メックウォーリアー : MechWarrior )を、 足して割った様な RPG である GearHead-1 RPG の、 戦闘パートでの挙動をスクリプトで記述し全自動化する事により GearHeart化する、本家非公認おバカ派生品。  要約すると「闘鶏ゲーム」だ。  ゲーム本編では、巨大兵器であるメックに搭乗した状態での戦闘パートが スクリプトを用いた全自動戦闘となります。 それ以外の部分は、I18N-GearHead1 RPG と全く同様です。  なお、この戦闘を行うスクリプトを、 本ゲームでは QRL : Quasi Robot Language と呼称します。 ※ QRL についての参考文献:日高 徹 著「ゲームプログラミング」シリーズ。 ● GearHead1-GearHeart のプレイの仕方 ◎ インストール方法  配布サイトの「Get the Binary Packages and Source-code / 入手」より、 ・GearHeart スクリプトセット ・GearHeart シナリオ・メッセージデータ(日本語が英語のどちらか選択) ・GearHeart 画像データ ・GearHeart ダミーの効果音データ ・GearHeart の 各 OS 用実行ファイル(どれか1つ選択) ・GearHeart の 各 OS 用 dll 再配布パック(MS-Windowsバイナリ版のみ) ・qrlmaker 全部入りパック ・qrlmaker の 各 OS 用 dll 再配布パック(MS-Windowsバイナリ版のみ) の全てをダウンロードし、同じディレクトリに展開します。  「GearHeart」ゲーム本編をプレイする場合、 FreeBSD や GNU/Linux などでは別途 lua53 もしくは luajit, libiconv, SDL2, SDL2_ttf, SDL2_image, SDL2_mixer の ライブラリをインストールする必要があります。  MS-Windowsバイナリ版のみ、上記ライブラリの dll パックを再配布しており、 再配布版を使用する場合はインストールは不要です。  「QRLスクリプトメーカー」を使用したい場合、 別途、Qt をインストールする必要があります。 ソースからビルドする場合は、 別途、Qt6 か Qt5 か Qt4 のいずれか、あるいは互換性のあるバージョンを インストールする必要があります。  MS-Windowsバイナリ版では Qt5.15.2 for mingw32版あるいは互換性のあるバージョンを インストールする必要がありますが、 MS-Windowsバイナリ版のみ dll 単体を再配布していますので、 再配布版を使用する場合は Qt5.15.2 for mingw32版のインストールは不要です。  GNU/Linuxバイナリ版では Qt5 あるいは互換性のあるバージョンを インストールする必要があります。  FreeBSDバイナリ版では Qt6 あるいは互換性のあるバージョンを インストールする必要があります。 ◎ アンインストール方法  インストール時に展開したディレクトリを削除します。  別途インストールした Qt や lua や luajit や SDL2 や libiconv 等は、 必要に応じてアンインストールして下さい。  また、セーブデータ等は、 ・MS-Windows の場合:C:\Users\(ユーザ名)\gharena\ ・それ以外の OS の場合:${HOME}/.config/gharena/ 等に保管されていますので適宜削除して下さい。  なお、GearHead1-GearHeart のセーブデータと、 I18N-GearHead1 RPG のセーブデータは、 同じディレクトリに保管されておりますので、 GearHead1-GearHeart を削除したいけれど I18N-GearHead1 RPG は継続使用したい場合、 セーブデータは消さない様にご注意下さい。 ◎ プレイ方法  インストールしたディレクトリに移動し、 そこにある実行ファイルを実行します。  ゲーム本編をプレイしたい場合は、 ・SDL2モードでプレイしたい時: gearheart.sdl.(OS名) ・ASCIIモードでプレイしたい時: gearheart.ascii_sdl.(OS名) を、QRLスクリプトメーカーで QRLデータの作成を行いたい場合は ・qrlmaker.(OS名) を、実行します。  portable版で実行したい場合は、 各実行ファイルの第1引数に「.」を記述して実行するか、 portable版起動用バッチファイルもしくはスクリプトファイル ・gh1ch_sdl_portable.bat ・gh1ch_sdl_portable.sh ・gh1ch_ascii_sdl_portable.bat ・gh1ch_ascii_sdl_portable.sh ・qrlmaker_portable.bat ・qrlmaker_portable.sh から起動します。  ゲーム本編を実行すると、 ・新規キャンペーンを始める ・キャンペーンをロードする ・アリーナのチームを作成する ・アリーナのチームをロードする ・キャラクターを作成する 等のメニューが出ますので、GearHead1 PRG と同じ要領で選択して下さい。 GearHead1-GearHeart では、 アリーナモード中に「演習モード」が追加してあります。  キャラクターやアリーナチームを作成後、あるいはロードにて、 キャンペーンモードかアリーナモードを開始すると、 ゲーム本編スタートとなります。 ○ アリーナモード  アリーナモードを開始した直後に表示される根メニューの 「メックを調べる」からメックを選択した際のメックの整備メニューに、 「QRLを割り当てる」が追加されています。 この「QRLを割り当てる」を用いて、メックの全自動操縦を行う スクリプトを選択設定します。  「QRLを割り当てる」を選択すると、利用可能なスクリプトの 一覧が表示されますので、使用したいスクリプトを選択します。  自分で創ったスクリプトを使いたい場合の、 QRL の創り方や置き場所は後述の節「QRL」で説明します。  それ以外の部分は、I18N-GearHead1 RPG と全く同様です。 ○ 演習モード  アリーナモードのメニューにて 「演習を開始する」項目が追加されています。  演習モードでは、戦闘に勝利しても賞金や戦利品は手に入りませんが、 戦闘に敗北した時にメックやパーツや弾薬をロストしなくなります。 ○ キャンペーンモード  メック入手後、FieldHQ からメックを選択した際のメックの整備メニューに、 「QRLを割り当てる」が追加されています。 この「QRLを割り当てる」を用いて、メックの全自動操縦を行う スクリプトを選択設定します。  「QRLを割り当てる」を選択すると、利用可能なスクリプトの 一覧が表示されますので、使用したいスクリプトを選択します。  自分で創ったスクリプトを使いたい場合の、 QRL の創り方や置き場所は後述の節「QRL」で説明します。  それ以外の部分は、I18N-GearHead1 RPG と全く同様です。 ◎ メック戦闘パート  メック戦闘パートの「戦闘開始。」と表示された以降は、 人間はメックの操作を行う事はできません。 選択した QRL が戦闘を行う様子を見守るだけとなります。  戦闘終了後の「戦闘終了。」と表示された後は、 人間がメックの操作を行う事ができる様になります。 戦場に散乱している装備品をサルベージするなり、 マップから退出するなりして下さい。  なお、アリーナモードでは「戦闘終了。」と同時に戦場から退出する為、 サルベージを行う事はできません。 ○ 戦闘パート時のキー操作  QRL が戦闘を行う様子を見守る際、 幾つかのキー操作で、戦闘の閲覧状況を変更する事ができます。 「戦闘開始。」直後は「一時停止状態」になっています。 ・エンターキー: 「一時停止状態」の解除を行います。 視点は固定したままとなります。 ・エスケープキー: 「一時停止状態」の解除を行います。 視点は自機の動きに合わせて移動します。 ・スペースキー/マウス右クリック: 「一時停止状態」に入り、戦闘を1ターン分だけ進めます。 視点は固定したままとなります。 ・移動キー: 画面表示を行う視点と、 マス目情報の詳細表示を行う注目箇所を、 合わせて移動します。 ・マウス左クリック: 画面表示を行う視点をクリックしたマス目に移動します。 ・マウス移動: マス目情報の詳細表示を行う注目箇所を移動します。 ・AlwaysGPI キー:(チート) プレイヤーが搭乗するメックのみ手動で操作するモードに切り替えます。 環境設定ファイルのオプション Cheat_Always_GetPlayerInput でも変更できます。 ・'d' キー:(デバッグ) Lua スクリプトのデバッガを呼び出します (Lua スクリプト側で対応している場合のみ)。 環境設定ファイルのオプション DEBUG_EnableLuaDebugger でも変更できます。 ・SaveGame キー: ゲームの途中経過を保存します。 ・QuitGame キー: ゲームを強制終了します。 ○ QRL Viewer  メック戦闘パートでは、本編画面のウィンドウとは別に 「QRL Viewer」のウィンドウが表示されます。 この「QRL Viewer」には、自機の QRL の実行状況が表示されます。  QRL Viewer では幾つかのキー操作で画面の表示内容を調節できます。 ・カーソルキー、数字の12346789キー、hjklyubnキー: 画面の表示内容をスクロールします。 ・画面の右端下端の水色領域でマウス左クリックもしくはマウス左ドラッグ: 画面の表示内容をスクロールします。 ・0 キー: 画面の表示倍率を初期化します。 ・PageUp, PageDown キー: 画面の表示内容の拡大縮小をします。 ・マウスホイール: 画面の表示内容の拡大縮小をします。 ● QRLについて ◎ QRLの創り方  QRLは、 手書きで作成する場合と、 QRLスクリプトメーカーを使う場合の、 2通りの作成方法があります。  QRLスクリプトメーカーを使うと、 プログラム言語の文法の概念をご存知ない方でも パズルを組み立てる要領で QRL を作成する事ができます。 詳細は後述の節「QRLスクリプトメーカー」を参照。 # なお、変数の概念から離れる事は出来なかった模様。  QRLを手書きで作成する場合の詳細は、 分冊の章「QRL API仕様書」を参照して下さい。 ○ QRLの置き場所  標準では、MS-Windows系の場合は C:\users\(ユーザ名)\gharena\LuaData\ に、UNIX系の場合は ${HOME}/.config/gharena/LuaData/ に置きます。  portable版では、 (GearHead1CHをインストールしたディレクトリ)/LuaData/ に置きます。  ファイル名は大文字の「QRL」で始まり、 拡張子は「.lua」である必要があります。 ○ 敵メックが使用する QRL の設定方法  Design/ 以下のメックデザインファイルに直接書き込む必要があります。 書き込む場所は、「Name」「Desig」「desc」等が記述されている直後の行に 「QRL 」等と記述します。ディレクトリ名と拡張子は書きません。  QRL 指定が無いと、QRLdefault.lua が使用されます。 ◎ QRLスクリプトメーカー  QRLスクリプトメーカーを使うと、 パズルを組み立てる要領で QRL を作成する事が出来ます。  QRLスクリプトメーカーを起動する時に、 実行ファイルの引数に QRL ファイル名を記述すると、 起動と同時にそのファイルの編集モードになります。  複数の QRL ファイル名を記述すると、起動と同時に全て開きます。 ○ QRLスクリプトメーカーの画面説明  QRLスクリプトメーカーを起動すると、 大まかに3つに分かれた画面が表示されます。  画面下の領域はメッセージの表示領域です。 エラーや注意事項などが表示されます。  画面右の黒い背景に白線の升目が書かれた領域に、 後述「QRLチップ」を並べていく事で QRL を作成します。  画面左の白い背景領域には、画面右の黒背景領域での 編集コマンドや配置可能な「QRLチップ」の一覧が表示されています。  その他に、画面上部にはメニューバーがあります。  メニューバーや画面左の白背景領域から操作内容を選択し、 画面右の黒背景領域に「QRLチップ」を並べていく事が、 基本操作となります。 ・「QRLチップ」とは  メックに行なわせたい、 動作や条件判断や情報記録や情報参照やメック間通信などが、 設定された物です。  メックに行わせたい動作内容に応じたチップを選択し、 QRLチップ の位置や並びを適切に組み合わせてつなぎ合わせる事により、 メックに様々な行動を行なわせる事が出来ます。  QRLチップの詳細は、分冊の章「QRLチップ仕様書」を参照下さい。 ○ QRLスクリプトメーカーの操作方法  画面上のメニューバーや、画面左の白背景領域をマウスクリックして 操作内容を選択し、それに基づいて画面右の黒背景領域にてマウス操作を行う事が 基本になります。  この領域の右と下にはスクロールバーがあり、 画面に入りきらない領域はこのスクロールバーを操作する事で 表示させる事が出来ます。  画面右の黒背景領域にて中ボタンドラッグを行う事でも、 表示領域のスクロールを行えます。  画面右の黒背景領域にて、マウスホイールを回転させると 表示領域の縦スクロールが、 シフトキーを押しながらマウスホイールを回転させると 表示領域の横スクロールを、それぞれ行えます。  また、下スクロールバーと画面下のメッセージ表示領域の間にある 横スライダーを動かしたり、 画面右の黒い背景領域にてコントロールキーを押しながら マウスホイールを回転させると、画面右の黒い背景の領域の 表示倍率を選択する事が出来ます。  画面右の黒背景領域にてアルトキーを押しながら マウスホイールを回転させると、画面左の白背景領域の選択項目を変更します。  画面右の黒背景領域にてマウス右クリックをすると ドロップダウンメニューが表示され、 後述のメニューバーに表示されている操作や、 後述の画面左の白背景領域に表示されている編集コマンドを 呼び出す事ができます。 ・メニューバー : ファイル : 新規  QRLチップ の配列を、新規に作成し直します。 ・メニューバー : ファイル : 新規ウィンドウを作成  新規ウィンドウを開き、新しいウィンドウで QRLチップ の配列を新規に作成します。 ・メニューバー : ファイル : 開く  既に保存済みの QRLチップ の配列を、読み込み編集を行います。 ・メニューバー : ファイル : 新規ウィンドウで開く  新規ウィンドウを開き、新しいウィンドウで 既に保存済みの QRLチップ の配列を読み込み、編集を行います。 ・メニューバー : ファイル : 読み込み  既に保存済みの QRLチップ の配列を、クリップボードに読み込み、 後述のエディタコマンド PASTE のモードにします。 ・メニューバー : ファイル : 保存  現在の QRLチップ の配列を、ファイルに保存します。 保存するファイル名は、前回、メニューバー : ファイル : 読み込み を 行った時のファイル名になります。 ・メニューバー : ファイル : 名前を付けて保存  現在の QRLチップ の配列を、ファイルに保存します。 その際に、保存するファイル名を明示的に指定します。 ・メニューバー : ファイル : 閉じる  現在編集中のウィンドウを閉じます。  現在のウィンドウが開いている最後のウィンドウの場合、 本当に終了して良いか確認ダイアログが表示されます。 ・メニューバー : ファイル : 終了  QRLスクリプトメーカーを終了します。 本当に終了して良いか確認ダイアログが表示されます。 ・メニューバー : 編集 : モード取り消し  操作のモードを後述の通常モードに変更します。 ・メニューバー : 編集 : 全て選択  配置されている QRLチップ を全て選択します。 ・メニューバー : 編集 : 全て選択解除  配置されている QRLチップ の選択を全て解除します。 ・メニューバー : 編集 : 元に戻す  編集操作を1段階、元に戻します(アンドゥ)。 最大で99段階までアンドゥできます。  複数のウィンドウを開いている場合、 個別のウィンドウ毎にアンドゥとなります。 ・メニューバー : 編集 : やり直す  上記の「元に戻す」を1段階分取り消します(リドゥ)。 アンドゥとリドゥを合計で最大99段階までできます。  複数のウィンドウを開いている場合、 個別のウィンドウ毎にリドゥとなります。 ・メニューバー : 編集 : 切り取り  選択した QRLチップ を削除しクリップボードに移動します。 ・メニューバー : 編集 : コピー  選択した QRLチップ をクリップボードにコピーします。 ・メニューバー : 編集 : 貼り付け  クリップボードに取り込んだ内容を、コピーして貼り付けるモードになります。 ・メニューバー : 編集 : 削除  選択した QRLチップ を削除します。 クリップボードは変更しません。 ・メニューバー : 作業履歴  作業履歴を表示します。  空白の行が作業履歴中の現在位置、 先頭に - が付いている物が過去に行った操作、 先頭に + が付いている物がアンドゥを行った操作、 となっております。  一覧の項目をクリックすると、 空白の行をクリックすると何も行わず、 先頭に - が付いている物をクリックするとその段階までアンドゥを、 先頭に + が付いている物をクリックするとその段階までリドゥを、 行います。 ・メニューバー : 表示 : 表示倍率をリセット  画面右の編集領域の表示倍率をリセットします。 ・メニューバー : 表示 : 表示倍率を拡大  画面右の編集領域の表示倍率を拡大します。 ・メニューバー : 表示 : 表示倍率を縮小  画面右の編集領域の表示倍率を縮小します。 ・メニューバー : 表示 : 全て展開  画面左の「QRLチップ」一覧表示にて、 選択項目以下の子項目を表示します。 ・メニューバー : 表示 : 全て折り畳む  画面左の「QRLチップ」一覧表示にて、 選択項目以下の子項目を非表示にします。 ・メニューバー : 環境設定 : 環境設定の再読み込み  ウィンドウの位置や大きさ、 各操作画面の大きさ配分などの設定を ini ファイルから再読み込みします。  ini ファイルは標準では、MS-Windows系の場合は C:\users\(ユーザ名)\gharena\ に、UNIX系の場合は ${HOME}/.config/gharena/ に置きます。  portable版では、 (GearHead1CHをインストールしたディレクトリ)/ に置きます。 ・メニューバー : 環境設定 : 環境設定の保存  ウィンドウの位置や大きさ、 各操作画面の大きさ配分などの設定を ini ファイルに保存します。  ini ファイルに保存した内容は、 次回の QRL スクリプトメーカー起動時に自動で読み込まれます。 ・メニューバー : ウィンドウ一覧  現在編集中のウィンドウ一覧を表示します。  先頭に = が付いている物が現在のウィンドウ、 先頭に * が付いている物が何らかの編集を行なった後に未保存のウィンドウ、 となっております。  一覧の項目をクリックすると、 クリックした編集ウィンドウが最前面に表示されます。 ・メニューバー : ヘルプ : このアプリケーションについて  著作権表示ダイアログを表示します。 ・メニューバー : ヘルプ : Qt について  使用してる Qt の著作権表示ダイアログを表示します。 ・アンドゥ/リドゥについて補足  複数のウィンドウを開いている場合、 個別のウィンドウ毎にリドゥとなります。  某社の Office スイートでは、 全てのウィンドウで共通の Undo/Redo 操作になっているらしいので、 その辺違います。 ・クリップボードについて補足  クリップボードは開いているウィンドウ全てで共通の1個のみとなります。  1番目のウィンドウでコピーして、2番目のウィンドウへ貼り付け、と言った、 ウィンドウをまたがった操作が可能です。  逆に言うと、複数のウィンドウを開いている時に、 各ウィンドウ別の個別のクリップボードは持っておりません。 ・編集コマンド : 通常モード  様々な操作をマウスの多様な操作で行うモードになります。  画面右黒背景領域にて QRLチップ をマウス左クリックすると、 その QRLチップだけが選択されます。 CTRLキーを押しながら QRLチップをマウス左クリックすると、 それ以前に選択された QRLチップに加え、クリックした QRLチップが追加で選択されます。 CTRLキーを押しながら選択済みの QRLチップをマウス左クリックすると 選択が解除されます。  画面右黒背景領域にて QRLチップ が無い場所からマウス左ドラッグを行うと、 矩形選択モードになります。 マウス左ドラッグを行うと赤枠が表示され、 マウス左ボタンを離した時に赤枠で囲われた領域にある QRLチップ が、 青枠で囲われた選択状態になります。  画面右黒背景領域にて 青枠で囲われた選択状態に無い QRLチップ が有る場所から マウス左ドラッグを行うと、QRLチップ 移動モードになります。 マウス左ボタンを離した時に、移動が確定します。 マウス左ドラッグ中にマウス右クリックすると、移動モードを取り消します。  画面右黒背景領域にて 青枠で囲われた選択状態に有る QRLチップ が有る場所から マウス左ドラッグを行うと、 選択された QRLチップ 全ての一括移動モードになります。 マウス左ボタンを離した時に、移動が確定します。 マウス左ドラッグ中にマウス右クリックすると、移動モードを取り消します。  画面右黒背景領域にて 引数のある QRLチップの引数表示欄をマウス左ダブルクリックすると、 引数の編集モードになります。 ・編集コマンド : 選択モード  選択した QRLチップ を選択状態にするモードになります。  画面右黒背景領域にて QRLチップ にマウスを合わせた状態で左クリックすると、 その QRLチップ が青枠で囲われた選択状態になります。 もう一度同じ QRLチップをクリックすると選択が解除されます。 ・編集コマンド : 矩形モード  矩形選択した領域に含まれる QRLチップ を選択状態にするモードになります。  画面右黒背景領域にてマウス左ドラッグを行うと、赤枠が表示されます。 マウス左ボタンを離した時に赤枠で囲われた領域にある QRLチップ が、 青枠で囲われた選択状態になります。 ・編集コマンド : 切り取り  選択した QRLチップ を切り取るモードになります。  画面右黒背景領域にて QRLチップ にマウスを合わせると青枠が表示されます。 その状態でマウス左クリックを行うと、青枠が表示されていた QRLチップ が 切り取られクリップボードに移動します。 ・編集コマンド : 貼り付け  クリップボードに取り込んだ内容を、コピーして貼り付けるモードになります。  画面右黒背景領域にて配置可能なクリップボードの内容が仮表示されます。 配置可能なクリップボードの内容が 既に配置済みの QRLチップ に重なっている場合、 クリップボードの内容は仮表示されず配置を行う事は出来ません。  仮表示の内容が配置したい位置になった所で マウス左クリックする事で配置を確定します。 ・編集コマンド : 削除  選択した QRLチップ を削除するモードになります。  画面右黒背景領域にて QRLチップ にマウスを合わせると青枠が表示されます。 その状態でマウス左クリックを行うと、青枠が表示されていた QRLチップ が 削除されます。クリップボードは変更しません。 ・編集コマンド : 矢印(真)設定モード  条件判定を行わない QRLチップ での、次に進む QRLチップ の位置や、 条件判定を行う QRLチップ での条件判定の結果が「真(肯定)」になった場合に、 次に進む QRLチップ の位置を設定します。  画面右黒背景領域に、条件判定を行わない QRLチップ や 条件判定を行う QRLチップ を配置した後、本エディタコマンドを選択し、 配置した QRLチップ のふちにマウスを合わせる事で、 矢印が表示されます。この矢印の方向が、次に進む QRLチップ の位置を 指し示す事になります。  QRLチップ の下辺にマウスを合わせると矢印は下向きに、 QRLチップ の上辺にマウスを合わせると矢印は上向きに、 QRLチップ の右辺にマウスを合わせると矢印は右向きに、 QRLチップ の左辺にマウスを合わせると矢印は左向きに、 なります。 また、QRLチップ の四つ角に合わせるとそれぞれその斜め方向向きになります。  矢印の位置と方向が、指定したい位置と方向になった時に、 マウス左クリックする事で、矢印の位置と方向を決定します。 ・編集コマンド : 矢印(偽)設定モード  条件判定を行う QRLチップ での条件判定の結果が「偽(否定)」になった場合に、 次に進む QRLチップ の位置を設定します。 条件判定を行わない QRLチップ には本エディタコマンドでの設定は行えません。  画面右黒背景領域に、条件判定を行う QRLチップ を配置した後、 本エディタコマンドを選択し、 配置した QRLチップ のふちにマウスを合わせる事で、 矢印が表示されます。この矢印の方向が、 判定結果が「偽(否定)」になった場合に次に進む QRLチップ の位置を 指し示す事になります。 条件判定を行わない QRLチップ にマウスを合わせても矢印は表示されず、 判定結果が「偽(否定)」になった場合の矢印を設定する事は出来ません。  QRLチップ の下辺にマウスを合わせると矢印は下向きに、 QRLチップ の上辺にマウスを合わせると矢印は上向きに、 QRLチップ の右辺にマウスを合わせると矢印は右向きに、 QRLチップ の左辺にマウスを合わせると矢印は左向きに、 なります。 また、QRLチップ の四つ角に合わせるとそれぞれその斜め方向向きになります。  矢印の位置と方向が、指定したい位置と方向になった時に、 マウス左クリックする事で、矢印の位置と方向を決定します。 ・編集コマンド : 引数設定モード  引数のある QRLチップの引数表示欄をマウス左クリックすると、 引数の編集モードになります。 ・それ以下に並んでいるアイコンと文字  「QRLチップ一覧」よりも下に並んでいるアイコンと文字は、 配置可能な QRLチップ 一覧です。  左向き▲をマウス左クリックすると、その分類内の細目が表示されます。 下向き▼をマウス左クリックすると、その分類内の細目を隠します。  ▲印がついている項目でマウス右クリックすると、 ドロップダウンメニューが表示されます。  ドロップダウンメニューの「全て展開」をマウス左クリックすると、 その項目以下の細目を全て表示します。  ドロップダウンメニューの「全て折り畳む」をマウス左クリックすると、 その項目以下の細目を全て隠します。  ▲印が付いていない項目が「QRLチップ」です。  まず、配置したい QRLチップ をマウス左クリックする事で選択します。 画面左白背景領域と画面右黒背景領域の間にある縦スクロールバーを 移動させる事で画面左白背景領域に入りきっていない QRLチップ を 選択する事が出来ます。  次に、画面右黒背景領域でマウス左クリックをする事で QRLチップ を配置します。 また、画面右黒背景領域でマウス左ドラッグをする事で ドラッグをした範囲全体に QRLチップ を配置できます。 ・ キー割り当て一覧  TAB 操作のフォーカスを、画面右黒背景領域と、画面左白背景領域で、交互切り替え。  Ctrl + N ファイルを新規作成する。  Ctrl + O ファイルを開く。  Ctrl + L ファイルから読み込み。  Ctrl + S ファイルに保存。  Ctrl + W 閉じる。  Ctrl + Q 終了。  ESC モード取り消し。  Ctrl + A 全て選択。  Ctrl + Shift + A 全て選択解除。  Ctrl + Z 元に戻す。  Ctrl + Shift + Z やり直す。  Ctrl + X 切り取り。  Ctrl + C コピー。  Ctrl + V 貼り付け。  DEL 削除。  Alt + ↑ 画面左白背景領域の注目位置を上に移動。  Alt + ↓ 画面左白背景領域の注目位置を下に移動。  Alt + ← 画面左白背景領域の注目位置にて折り畳む。  Alt + Shift + ← 画面左白背景領域の注目位置にて全て折り畳む。  Alt + → 画面左白背景領域の注目位置にて展開する。  Alt + Shift + → 画面左白背景領域の注目位置にて全て展開する。  ↑ 画面右黒背景領域にてカーソルを上に移動する。  Ctrl + ↑ 画面右黒背景領域にてカーソルを上に10マス移動する。  ↓ 画面右黒背景領域にてカーソルを下に移動する。  Ctrl + ↓ 画面右黒背景領域にてカーソルを下に10マス移動する。  ← 画面右黒背景領域にてカーソルを左に移動する。  Ctrl + ← 画面右黒背景領域にてカーソルを左に10マス移動する。  → 画面右黒背景領域にてカーソルを右に移動する。  Ctrl + → 画面右黒背景領域にてカーソルを右に10マス移動する。  h j k l y u b n 画面右黒背景領域にてカーソルを移動する。  Ctrl + h j k l y u b n 画面右黒背景領域にてカーソルを10マス移動する。  [ 画面右黒背景領域にて領域選択を開始する。  ] 画面右黒背景領域にて領域選択を終了して確定する。  0 画面右黒背景領域にて表示倍率を1倍に戻す。  + 画面右黒背景領域にて表示倍率を拡大する。  - 画面右黒背景領域にて表示倍率を縮小する。  Ctrl + PageUp 拡大表示。  Ctrl + PageDown 縮小表示。  PageUp 上にスクロール。  PageDown 下にスクロール。  Shift + PageUp 左にスクロール。  Shift + PageDown 右にスクロール。  Return Enter Space 貼り付けモード時は貼り付けを確定する。 引数編集モード時は引数の編集を開始する。 QRLチップ配置モード時は QRLチップを配置する。  Shift + h j k l y u b n QRLチップの矢印(真)の向きを設定する。  Shift + Ctrl + h j k l y u b n QRLチップの矢印(偽)の向きを設定する。  1 2 3 4 5 6 7 8 9 引数の編集を開始する。 (C) 2008 G-HAL [ End of File ]