━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Copyright(C)2009 G-HAL. All rights reserved. Last modified on Wed,29 Jul,2009 Modified on Thu,09 Jul,2009 Modified on Mon,13 Apr,2009 This contents was founded in Sat,11 Apr,2009. ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ・ 各 OS の概要 □ よく誤解される事項の正しい解釈 □ 手短に比較すると。 ☆ MS-DOS ☆ FreeDOS ☆ Mac OS ☆ MS-Windows ☆ Solaris (SunOS) ☆ BSD ☆ FreeBSD ☆ NetBSD ☆ OpenBSD ☆ GNU/Linux ☆ Debian GNU/Linux ☆ KNOPPIX ☆ Ubuntu GNU/Linux ☆ Red Hat Enterprise Linux ☆ Fedora ☆ CentOS ☆ Vine Linux ☆ SELinux ☆ TOMOYO Linux ☆ RT-Linux ☆ Adeos nanokernel ☆ Xenomai ☆ RTAI □ で、結局、どれが良いの? □ OS の歴史 ☆ OS の歴史における転機 ☆ OS の歴史 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 各 OS の概要 □ よく誤解される事項の正しい解釈 ・ OS やソフトウェアにおける「Free(フリー)に利用できる」と言うのは、「無料で使って良い」とか「好き勝手にして良い」と言う意味ではありません。 ・ UNIX も BSD も GNU/Linux も、全て別の OS です。 ・ UNIX は登録商標です。UNIX 以外は UNIX と名乗る権利は、ありません。 BSD, GNU/Linux, FreeBSD, NetBSD, OpenBSD 全て、「Unix-like OS」ではありますが、「UNIX」ではありません。 「Unix-like OS」は、日本語では「Unix系」とか「Unixライク」とか表記される事が多いです。 「UNIX-like OS」とか「UNIX系」とか「UNIXライク」の様に、 UNIX の4文字全てを大文字で記述する表記は、「UNIX」の商標権侵害になる為、やってはいけません。 ・ Mac OS X 10.5 およびそれ以降は、UNIX の一種です。正式に UNIX と名乗る権利を保有しています。 ・ GNU/Linux の正式名称は GNU/Linux です。GNU/ を省略してはいけません。 ・ Linux は、GNU/Linux のカーネル部分だけ取り出した物の名称です。 ・ GNU は、GNU/Linux のカーネル以外の全ての機能を提供している物の総称です。 ・ 「GNU/Linuxディストリビューション」は、Linux と GNU と各種アプリケーションをセットにした物の総称です。 ・ 各種BSD は、GNU/Linuxディストリビューションではありません。 ・ FreeBSD は続けて書きます。Free と BSD の間にスペースを入れてはいけません。 ・ NetBSD は続けて書きます。Net と BSD の間にスペースを入れてはいけません。 ・ OpenBSD は続けて書きます。Open と BSD の間にスペースを入れてはいけません。 ・ DragonFly BSD は、普通は、DragonFly と BSD の間にスペースを空けます。 ・ DragonFly BSD や PC-BSD などは、FreeBSDベースドシステム(FreeBSDディストリビューションと呼称する事もある)の1つです。 □ 手短に比較すると。 ☆ MS-DOS 一般用のパソコンで使用する、最初の商用 OS。有料。中身は CP/M のクローン。 CUI のみで、GUI は全く無い。 現在でも非常用や、 MS-Windows の同梱版にて使われる事がある。 セキュリティやバグへの対応、バージョンアップは終了(同梱版は除く)。 ☆ FreeDOS MS-DOS のクローン。無料で Free。基本機能だけならば、フロッピー1枚で手軽に利用できる。 CUI のみで、GUI は全く無い。 FreeBSD とは全く関係無い。 現在でも非常用に使われる事がある。 セキュリティやバグへの対応、バージョンアップは終了か?。 ☆ Mac OS シンプルで使いやすい事を目指した、商用 OS。有料。俗に「MS-Windows は Mac の真似をした」と言われている。当初はそのくらい、斬新な使い勝手の良さだった。 ごめん、最近の事はよくわからない。セキュリティやバグへの対応は、?。バージョンアップは?。サポート期間は?。 ☆ MS-Windows 末端ユーザが簡単に使える事を最重要視した、商用 OS。有料。 (2000〜2009年現在に於いては)最新のソフト・PC・デバイスへの対応が最も早く、市販ソフトの対応も最も多い。信頼性・安定性・セキュアは、なおざりになりぎみ。 ISO, IEE, ANSI, RFC 等の各種規格や規約を頻繁に無視し、市場シェアを占有し終わった後に、市場シェア No.1 を理由に規格・規約として認定させるパターンが多いので注意。 セキュリティやバグへの対応は、毎月第2水曜日に修正パッチが提供されるが、問題が発覚してから修正パッチが提供されるまで、1ヶ月〜数年とムラが大きい。 バージョンアップは不定期。サポート期間は最短1年。 ☆ Solaris (SunOS) UNIX の正当な後継である、商用 OS。有料版と無料版がある。計算機と OS をセットでサポート付きで販売している。 BSD や GNU/Linux がこなれてくるまでは、業務用使用における Unix系 OS の選択肢は、事実上 Solaris 一択だった。 セキュリティやバグへの対応は、有料で、毎月決まった日に提供される。バージョンアップはメジャーが2年毎、マイナーが3ヶ月毎。サポート期間は最短2年(有料)。 ☆ BSD 現在では、BSD の流れを汲む OS の総称。 本来は、UNIX の分流の OS の名前。 ☆ FreeBSD 信頼性・安定性と高性能・高速のバランスを重視しつつ、最新のソフト・PC・デバイスへの対応や先進的な機能の採用も可能な限り目指す。 基本理念は「自由」らしい?。無料(寄付歓迎、但し業務利用では寄付希望?)で Free。 器用貧乏とも言う。サーバ用の利用に於いては、わりとバランスが取れている部類。 他の OS のネットワーク関連の部分は、FreeBSD の一部を取り出して再利用した物である事がたまにある。特に IPv6 は、FreeBSD で開発したものを取り出して再利用したものである事が少なくない。 セキュリティやバグへの対応は、問題発覚後ただちに(おおむね1日以内、Ubuntuと同程度)応急処置法が発表、数日〜1週間以内に修正パッチが公表される。 バージョンアップは不定期。サポート期間は Extended版(最終安定版)で最短2年、安定版で最短1年、試験版は6ヶ月。 ☆ NetBSD 様々なアーキテクチャへの対応を至上命題とし、副次的に信頼性・安定性も重視。可能な範囲で高性能・高速も目指す。 無料(寄付歓迎、但し業務利用では寄付希望?)で Free。 フツーの利用者にとっては、パッとする物が無いとも言う。プリンタやコピー機やルーターなどの中身に使われている事が時々ある。 他の BSD のドライバ関連の部分は、NetBSD から移植した物である事がしばしばある。 セキュリティやバグへの対応は、問題発覚後ただちに(FreeBSD と同程度かちょっと遅い)応急処置法が発表、数日〜1週間以内に修正パッチが公表される。 バージョンアップは不定期。サポートは1つ古いバージョンまで行われる。 ☆ OpenBSD セキュリティ修正パッチが必要になる様な事態を発生させない事を至上命題とし、信頼性・安定性を最重要視。 最新のソフト・PC・デバイスへの対応、先進的な機能の採用、使いやすさ、などは一切無視。 無料(寄付歓迎、但し業務利用では寄付要請)で Free。 セキュアに関して、ものすごい頑固一徹。日本語の資料が全然無い。 他の OS のセキュア関連の部分は、OpenBSD の一部を取り出して再利用した物である事が時々ある。特に SSH は、OpenBSD で開発したものを取り出して再利用したものである事が多い。 セキュリティやバグへの対応は、問題発覚後ただちに(FreeBSD よりちょっと遅い)応急処置法が発表、1週間以内(FreeBSD よりちょっと遅い)に修正パッチが公表される。 バージョンアップは毎年5月1日と11月1日。サポート期間は1年。 ☆ GNU/Linux 最新のソフト・PC・デバイスへの対応、先進的な機能の採用、高性能・高速、を重視。 信頼性・安定性は基本的に一切無視、気が向いたらやる場合もある。 基本理念は「多様性」らしい?。無料で Free。 カーネル(OSのコア部分)の開発と、OS の基本的なソフトウェアの開発が、完全に分離している(GNU/Linux系以外では、カーネルと、OS の基本的なソフトウェアは、一体となって開発されている)。 GNU/Linux 単体で使用する事は、(近年では)あまりみうけられない。 セキュリティやバグへの対応は、担当者によって差がある(気にする担当者に当たった場合は、数日〜1週間〜2週間程度で修正パッチが公表される。気にしない担当者に当たった場合は、10年経っても修正されていない。)。 バージョンアップは不定期。サポート期間も不定期。 ☆ Debian GNU/Linux GNU/Linux を、使いやすく取りまとめた物。 最新のソフト・PC・デバイスへの対応、先進的な機能の採用、を若干犠牲にして、可能な範囲内で信頼性・安定性の向上も多少目指す。無料で Free。 更新が遅い傾向が有る。市販ソフトの対応が MS-Windows, Mac に次いで多い(たぶん)。 セキュリティやバグへの対応は、おおむね1週間〜2週間前後で修正パッチが公表される。 緊急性の高い件に関しては、問題発覚後ただちに(Ubuntu と同程度かちょっと遅い)応急処置法が発表、数日〜1週間以内に修正パッチが公表される。 バージョンアップは不定期。サポート期間は最短で安定版のバージョンアップが行われるまで。 ☆ KNOPPIX Debian GNU/Linux を、インストール作業を行う事無く CD 1枚入れて起動するだけで手軽に利用できる様にした物。近年は CD に入りきらなくなった為、DVD 1枚になりつつある。 セキュリティやバグへの対応は不明。バージョンアップは不定期。サポート期間も不定期。 ☆ Ubuntu GNU/Linux Debian GNU/Linux の使いやすさはそのままに(あるいは向上させ)、最新のソフト・PC・デバイスへの対応、先進的な機能の採用、を向上させた物。無料で Free。 一般的な利用に於いては、わりとバランスが取れている部類。市販ソフトの対応が MS-Windows, Mac に次いで多い(たぶん)。 セキュリティやバグへの対応は、おおむね1週間〜2週間前後で修正パッチが公表される。 緊急性の高い件に関しては、問題発覚後ただちに(おおむね1日以内、FreeBSDと同程度)応急処置法が発表、数日〜1週間以内に修正パッチが公表される。 バージョンアップは毎年4月と10月。サポート期間は通常版が1年半、TLS版が5年。 ☆ Red Hat Enterprise Linux GNU/Linux に対して、有料サポートや有料ソフトウェアを追加して、商用パッケージとして販売している物。有料。 セキュリティやバグへの対応は不明。バージョンアップは不明。サポート期間は4年(有料)。 ☆ Fedora 最新のPC・デバイスへの対応や先進的な機能などの実験を目的にした GNU/Linux。 Fedora は Red Hat Enterprise Linux の無料で利用できる版であり、その代わりに Fedora で得られた成果は Red Hat Enterprise Linux(有料)に取り入れられる。 セキュリティやバグへの対応は不明。バージョンアップはおおむね2〜3ヶ月毎。サポート期間はバージョンアップが行われるまで。 ☆ CentOS Red Hat Enterprise Linux のクローン。 ☆ Vine Linux GNU/Linux を、日本での扱いやすさを最重要視して取りまとめた物。 最新のソフト・PC・デバイスへの対応、先進的な機能の採用、信頼性・安定性、などは、(人手不足の為)非常に遅れており、更新も非常に遅い。無料版と有料版がある。 日本語の資料が多い。日本以外では全く使われていない。 セキュリティやバグへの対応は不定期で、基本的に遅く、緊急性の高い件でも対応が遅い(人手不足の為)。 バージョンアップは不定期。サポート期間は不定期。 ☆ SELinux GNU/Linux系に、「セキュアOS」の機能を追加するアドオン。 TOMOYO Linux とは基本的に排他使用。無料で Free。 使いやすさや多様性を無視してでも、実装的・理論的に美しい事を目指す原理主義傾向が時々見受けられる。 セキュリティやバグへの対応は?。バージョンアップは?。サポート期間は?。 ☆ TOMOYO Linux GNU/Linux系に、「セキュアOS」の機能を追加するアドオン。 SELinux とは基本的に排他使用。無料で Free。 セキュアを損なわずに使いやすくする事を目指す傾向が有る。 セキュリティやバグへの対応は?。バージョンアップは?。サポート期間は?。 ☆ RT-Linux GNU/Linux系に、ソフトリアルタイムの機能を追加するアドオン。 Adeos nanokernel とは排他使用。現在は有料。version.1系は無料だった。 セキュリティやバグへの対応は基本的に無い(担当者の気分次第)。バージョンアップは不定期。サポートは基本的に無い(担当者の気分次第)。 ☆ Adeos nanokernel Linuxカーネルに、ソフトリアルタイムの機能を追加するアドオン。別名 ipipe。無料で Free。 セキュリティやバグへの対応は基本的に無い(担当者の気分次第)。バージョンアップは不定期。サポートは基本的に無い(担当者の気分次第)。 ☆ Xenomai GNU/Linux系において、ユーザランドから Adeos nanokernel の機能を呼び出す為のアドオン。 RTAI とは排他使用。無料で Free。 セキュリティやバグへの対応は基本的に無い(担当者の気分次第)。バージョンアップは不定期。サポートは基本的に無い(担当者の気分次第)。 ☆ RTAI GNU/Linux系において、カーネルモジュールから Adeos nanokernel の機能を呼び出す為のアドオン。 Xenomai とは排他使用。無料で Free。 セキュリティやバグへの対応は基本的に無い(担当者の気分次第)。バージョンアップは不定期。サポートは基本的に無い(担当者の気分次第)。 □ で、結局、どれが良いの? しらんがな。「どれが良い」と、断言すると宗教戦争が起きます。 ・ Unix系もしくはオープンソースなんかどうでもよくて、とにかくお手軽に使えて、何か問題が起きた時はメーカーに問い合わせて終わり、にしたい: MS-Windows か Mac。 ・ Unix系もしくはオープンソースである必要がある: □ 何か問題が起きた時はメーカーに問い合わせて終わりにしたい: Red Hat か Solaris。 □ サーバ用: ☆ セキュア至上: OpenBSD。 ☆ 多少はセキュアを犠牲にしても良いから、手っ取り早く簡単なのが良い: Ubuntu GNU/Linux あるいは Debian GNU/Linux。 ☆ セキュアはあんまり犠牲にしたくないけれども、できれば簡単な方が: FreeBSD。 ☆ セキュアOS の認定を受ける必要がある: Debian GNU/Linux + TOMOYO Linux もしくは Debian GNU/Linux + SELinux もしくは Ubuntu GNU/Linux + TOMOYO Linux もしくは Ubuntu GNU/Linux + SELinux 。 ☆ セキュアOS の認定を受ける必要があるけれど伊達と酔狂で BSD系にしたい: FreeBSD で TrustedBSD を有効にする。 □ 一般用: ☆ 取り敢えず手軽に試してみたいけど本気で使う気は当分無い: KNOPPIX。 ☆ 手っ取り早く簡単なのが良い: Ubuntu GNU/Linux あるいは Debian GNU/Linux。 ☆ セキュアはあんまり犠牲にしたくないけれども、できれば簡単な方が: FreeBSD。 □ とにかく奇抜なデバイスで使いたい: NetBSD。 □ 最新版が良くて、最新おっかけの為ならどんなトラブルも耐えられる: Fedora。 □ 顧客の要望とか上司の指令で Red Hat Linux を使わないといけないのだけれど予算が無い: CentOS □ 日本語の資料が豊富じゃないと絶対嫌: Vine Linux。 ・ リアルタイム処理を行いたい: □ ハードリアルタイムが必要: ☆ OS は必要無い: OS を使わない。 ☆ どんな苦労も乗り越えられる: μITRON(uITRON と表記される場合もある)。 ☆ なんとか楽にやる方法ない?: 金に糸目を付けずに業者に外注。 □ ソフトリアルタイムで構わない: ☆ OS は必要無い: OS を使わない。 ☆ どんな苦労も乗り越えられる: μITRON(uITRON と表記される場合もある)。 ☆ Unix系が望ましい: Debian GNU/Linux もしくは Ubuntu GNU/Linux 辺りを元に、自分で Adeos と、Xenomai か RTAI を、追加する。 ☆ 独立行政法人産業技術総合研究所(産総研:AIST)とのコネを大事にしたい: ART-Linux。 ☆ なんとか楽にやる方法ない?: 金に糸目を付けずに業者に外注。 □ OS の歴史 出典は ・ Unix History, http://www.levenez.com/unix/ ・ 英語版 Wikipedia, Unix history, http://en.wikipedia.org/wiki/File:Unix-history.svg ・ 英語版 Wikipedia, Unix history(Simple), http://en.wikipedia.org/wiki/File:Unix_history-simple.svg より。日本語版 Wikipedia は、誤解や間違いやアンチの書き込みが散発的に混じっている事が英語版 Wikipedia より多いので注意。 OS の歴史における転機 ・ 1969: AT&T ベル研究所にて、UNICS 誕生。のちの UNIX。 ・ 1973?: CP/M 誕生。のちの MS-DOS にコピられる。 ・ 1978: UNIX は AT&T が権利を抑えていて使いにくかった為、バークレイ校にて UNIX クローンの BSD が誕生。 ・ 1981: MS-DOS 誕生。 ・ 1982: BSD を元に SunOS が誕生。BSD系。 ・ 1983: UNIX の UNIX System V リリース。これ以降の Unix-like OS は、 BSD系と SystemV系の2つに分かれる事になった。 ・ 1983: UNIX は AT&T が権利を抑えていて使いにくかった為、ストールマンにより、 UNIX と同等の機能を持つ GNU(後の GNU/Hurd)の開発開始。SystemV系?。 ・ 1984: Mac 誕生。 ・ 1985: MS-Windows 誕生。 ・ 1991: AT&T が BSD に対して、知的財産権を侵害しているとして提訴、これまでの BSD が使用禁止になる。 AT&T の知的財産権を侵害していない、新しい BSD の開発が開始される。 ・ 1991: リーナス、俺ならもっと良い物を作れる、と主張し、Linux が誕生。足りない機能は GNU をそのまま利用した為、GNU/Linux となる。 SystemV系。のちに、GNU と Linux とその他のソフトウェアの組み合わせ方の違いから、様々なディストリビューションが生まれる。 ・ 1992: AT&T の知的財産権を侵害していない、新しい BSD が完成。386BSD と命名。のちに、開発方針の違いから FreeBSD, NetBSD, OpenBSD の3つに別れる。 ・ 1992: SunOS、これまでの BSD系だった SunOS を破棄(AT&Tから使用停止の提訴をされた為)し、 SystemV系の新しい SunOS が誕生、Solaris と命名。 OS の歴史 ・ Sep,1969 : UNICS 誕生。 □ Nov,1971 : UNICS から UNIX へ発展。 ・ ???,1973? : CP/M 誕生。全くの独自開発。 □ Mar,1978 : UNIX から 1BSD (のちに 2BSD と改名)が分離。最初の BSD となる。 □ ???,1978? : UNIX を元に UNIX1 誕生。のちに UNIX System III へ発展。 □ Mar,1980 : 2BSD から 3BSD(のちに 4BSD と改名)が分離。 □ Nov,1981 : UNIX1 から発展した UNIX System III リリース。のちに UNIX System IV へバージョンアップ。 ・ ???,1981 : CP/M クローンとして、MS-DOS が誕生。なお、 CP/M の原作者が「MS-DOS は CP/M の不正コピーである」として訴訟を起こしたが、提訴者死亡により裁判が消滅した。 □ ???,1981〜1985? : MS-DOS に UNIX のシェルの機能の一部を導入(COMMAND.COM およびバッチファイル)。 MS-DOS の最初のリリースから存在していたのか、後から追加したのかは不明。 ・ ???,1982 : BSD から SunOS が分離。 ・ Jan,1983 : UNIX System IV から UNIX System V へバージョンアップ。 SysV(シスブイ)と呼称される事もある。 □ ???,1983 : GNU (のちに GNU/Hurd と改名)の開発が開始。 ・ ???,1984頃 : 初代 Mac OS が誕生。 □ ???,1985頃 : Minix が誕生。 UNIX から着想を得てはいるが、全くの独自開発。 □ ???,1985頃 : MS-DOS を発展させた MS-Windows が誕生。 ☆ ???,1986 : GNU (のちに GNU/Hurd と改名)が誕生。 ・ ???,1991 : AT&T が「BSD は UNIX の知的財産権を侵害している」として提訴。これまでの BSD が使用禁止になる。 □ Jun,1991 : 4BSD から BSD Net/2 が分離。 UNIX の知的財産権の侵害の解決までは至らず。 □ Aug,1991 : Linux1 が誕生。 Minix から着想を得てはいるが、全くの独自開発。マスコットキャラクタはカモメ。 GNU/Hurd の Hurd を Linux に交換した、 GNU/Linux としての利用が開始される。一般に GNU/Linux と呼ばれる以前の物。 GNU/Linux では System V の考えが強く入っているが、いつからそうなのかは不明。 □ Feb,1992 : BSD Net/2 から 386BSD が分離(実質的には BSD Net/2 から 386BSD への名称変更)。 UNIX の知的財産権の侵害が解決。一般に BSD と呼ばれるのは、これの事(これ以前の BSD は知的財産権侵害で使用できない為)。 ・ Jul,1992 : UNIX System V を元に Solaris2 誕生。 ・ Apr,1993 : 386BSD から NetBSD が分離。 ・ Aug,1993 : GNU/Linux から Debian GNU/Linux が派生。 ・ Dec,1993 : 386BSD から FreeBSD が正式に分離(実質的には 386BSD から FreeBSD への名称変更であり、また暗黙に分離が始まったのは NetBSD が分離するより早かった為、しばしば「FreeBSD は NetBSD より古い」と言われる)。 ・ ???,1995頃 : GNU/Linux から Red Hat Linux(Red Hat Enterprise Linux)が派生。 □ Oct,1995 : NetBSD から OpenBSD が分離。 ・ Jun,1996 : Linux1(GNU/Linux1) が Linux2(GNU/Linux2) にバージョンアップ。一般に GNU/Linux と呼ばれるのは、これの事。マスコットキャラクタがペンギンに変更される。 □ Mar,1999 : Red Hat Linux から Vine Linux が派生。 □ ???,1999? : Mac OS X に、FreeBSD (NetBSD)の内容が取り入れられる。 □ Sep,2000 : Debian GNU/Linux から KNOPPIX が派生。 □ Jul,2003 : FreeBSD から DragonFly? BSD が分離。 □ Nov,2003 : Red Hat Linux から Fedora が派生。 □ Dec,2003 : Red Hat Enterprise Linux から CentOS が派生。 □ Oct,2004 : Debian GNU/Linux から Ubuntu GNU/Linux が派生。 □ May,2005 : FreeBSD から PC-BSD が分離。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━